バキュームフォームでリフレクタを自作しよう。 〜成型〜

完成品

型ができたら道具を揃えて成型します。うまくいけばこうなります。


まずは肝心なバキュームフォーマー。市販もされてますが、簡単そうなんで自作してみました。
ようするに丈夫な(中が真空になっても壊れない)箱の上部が網になっていて、掃除機のホースを挿す穴があいていればそれでOK。網の部分もベニヤにたくさん穴を開けたもので十分です。材料を固定する枠はここまでガッチリ作る必要はないかも。取っ手は付けておかないと加熱するとき熱くて持てなくなりますよ。

材料を熱するヒーター。これは整備工場で使うでっかいドライヤーみたいな機械で、これくらいのサイズがあると失敗が少なくなります。
こんなのがない時は電熱コンロや石油ストーブを使ってます。ガスコンロは材料を均一に暖めにくく、途中で穴が開いたりして使えませんでした。

吸引に使う掃除機にはなるべく強力なものを使います。中にゴミが溜まっているとパワーが落ちちゃいますからね、使う前に掃除しておきます。

網の上のなるべく中央に固めて型を置きます。段差がありすぎると材料が破れてしまうので油粘土で土手を作ってあります。
これで準備完了。

材料に使うのはホームセンターで売っている0.5mm厚の塩ビシート。枠にしっかり取り付けたら、ムラにならないよう全体を熱します。慣れないうちはこのへんで掃除機のスイッチを入れておかないと後で慌てることに。

この熱し方がバキュームフォーム最大のポイントで、深い成型のためには溶ける寸前まで熱する必要があります。この写真くらいではまだまだ。

かなり軟らかくなって風圧でふくらんできているとこです。いつもはここからまだ熱するんですが、写真撮ってると破れそうだったんでそのちょっと前の状態。ほんと〜にテロテロになるまで加熱するのがコツ。

もう溶けちゃう!ってくらいに熱したところですばやく型の上に押し付けます。うまく温まっていれば一瞬で材料が型に張り付いてバキュームフォーム完了!
浮いてるところがあったら加熱不足です。しかし諦めるのはまだ早い。穴が開いていなければもう一度加熱すると元の状態になるので再チャレンジできます。でも破れてたらゴミ。あぁもったいない。

うまくいくとこんな感じにベタッと張り付いてます。

切り取ってクロームで塗装したら完成!おつかれさまでしたー。


バキュームフォームは材料の暖め加減が難しくて、最初はなかなかな成功しないんですよ。電熱コンロを使った場合の成功率は50%かな?
塩ビシートも安くないので失敗の山ができると悲しくなります。ヘタすると1コ数百円のリフレクタに・・・でも売ってないんだから仕方がない。