TG-R TS020@ARROWS A23

kanki2005-12-12

2003年のタミヤワールドチャンピオン戦から1ヵ月後、掛川サーキットでのタミヤ全日本エンジンカー選手権に参加したときのボディです。
ワーチャンでのF1に続いてまたアロウズを選んだのは、メンテとセッティングで時間が無かったのと、何よりプロポをアロウズ仕様に塗ってしまっていたから。仕方なく塗ったわりに、完成してみるとTS020によく似合い手間をかけたホイールとタイヤレターも相まってお気に入りのボディーになりました。


レースのほうは、気合を入れて練習のためにレースの前日に掛川入り。それは前年の全日本選手権、この掛川サーキットで最終ラップまでトップを走行するもホイールナットの緩みから2位に甘んじた悔しさからです。
土曜日は丸一日たっぷりとセッティングに費やしました。エンジンもどうやら調子がよさそうで一安心。
好調なまま迎えたレース当日。予選が始まってみると適当にナラシをしたエンジンがなぜか今までに無く絶好調、ストレートでは他を圧倒するスピード!インフィールドでは全開にできないほどのパワーです。
そしてやりました、直線番長ぶりを発揮して堂々のポールポジション


不謹慎に「このまま雨でも降ってくれないか」なんて思っていても決勝レースはやってきます。緊張がピークに達した私は、インカム越しにピットへブツブツと独り言を発しながら操縦台へ。一番に上ってインタビューを受けたハズですが、頭は真っ白。記憶なんて微塵もナイ。
緊張からかスタートの瞬間は控えめに行きました。1コーナーでトップを奪われますがパワーに物を言わせてストレートで抜き返します。


そのまま数周は快調にトップ走行を続けていました。このまま何事も無ければ優勝か?でっかいトロフィーもらえちゃう??なんて妄想をし始めたその頃。
インフィールド前方に最後尾の車が見えてきました。まだ余裕がある、この次のコーナーで様子をうかがえばいい、そう考えた次の瞬間・・・


TS020は前を走っていた車の後部に追突しスピン、そして後続に追突され横転しました。
まだ間隔が開いていると思っていたその車は、インフィールドでの渋滞の最後尾にいました。単独走行の自分とのペースの違いは大きく、クラッシュの原因はその事に気付かなかった自分にあります。修行が足りん!って事ですね。
レース前のミーティングでの「コースを横切るな」の指示通り、マーシャルが広い広い掛川サーキットを半周し、やっとひっくり返った車にたどり着いたときにはもうエンジンは止まっていました。終わった・・・


速さが発揮できただけに何とも不完全燃焼でした。TRFの鈴木清和氏曰く「背後まで一気に詰めて存在をアピールする。接触はもってのほか」だそうで、冷静に走ることの大切さを再認識するレースでした。