O.S 8時間耐久 〜2日目〜

3位!

さ〜きょうは決勝日!これから8時間もの長い長い戦いが始まりますよ。


スタートドライバーはエースTAKEさんの担当です。運転していない間はパドックで待機するよう指示されますが、じっとなんてしていられません。なぜかプロポを握ったままコース脇へ行き、ローリングスタートを眺めている時はものすごく緊張していました。自分は走らないのにね。


午前8:40分、8時間の決勝レーススタートです!実はここからはあまり見ていなかった・・・30分は出番が無い予定なのでパドックで休んでました。と、そこへ監督から「準備して!」との声が。どうやらTAKE号にトラブルがあったようで、レース開始早々に私の出番がやってきました。
心の準備もできないまま操縦台へ。それまで走行していたTAKEさんと軽く挨拶を交わしつつバトンタッチ。耐久らしく慎重に、と自分に言い聞かせコースイン!が、エンジンの調子が悪い・・・パワーが出ていないようでレスポンスも悪くペースがあげられません。ガマンの走行を続けますが、エンストも多いことからTAKE号の修理が完了したところで私の運転のままマシンチェンジ。

んが、今度は私のドライビングとセッティングが合わないようで、またまたペースが上がりません。同じ車でTAKEさんは軽く1秒速く走ります。さらに私は燃費が1.5倍!の悪さ。もーなにをどうすればいいのかさっぱりです・・・私が持っているだけの引き出しを開けていろんな走り方を試してみるんですが、何をやっても全くダメ。どうにも挙動が安定していないような気がしてフロントタイヤは常にコキコキ動いているし、スロットルもパコパコとあおりっぱなし。途中でTAKEさんが後ろからアドバイスしてくれたにもかかわらず、結局トラブルで交代するまでペースが上がることはありませんでした。

「こんなハズじゃなかったのに」と凹んだままパドックへ帰ります。ここで次の出番まで体を休めるのも役目のうちですが、エンジン不調の対策をしておかないとまた同じことを繰り返してしまいます。いろいろ話した結果、私が担当するあっし〜号のエンジンは別のものに載せかえることになりました。O/H済みのエンジンを用意し、エンジンはこっちでキャブはこっち、マウントはこれで〜とパドックで整備をはじめます。でもこっちを直している間に今走っている車にトラブルがあると"走っていない時間"ができちゃいますからね。急いで急いで!


そして2回目の出走。換装なったエンジンは・・・さっきと全く同じ症状。なんで〜?ピットでも必死にキャブ調整を繰り返しますが、症状は改善しません。ストールを何度か繰り返すこと数回、ここでTAKEさんがリンケージの不具合を発見!原因はこれだったのか!
それからはレースを走りながら数回のピットインでエンジンの調子を取り戻し、快調に周回を重ねます。このころがいちばん気温の高い時間帯でグリップ感は低かったのですが、車の状態は良くそのおかげで自分のスタイルで気持ちよく走ることができました。そのまま1時間くらい走ったのかな?


このあたりでの順位が7位前後で、トラブルフリーのチームは遥か数十周先を走っています。今のペースを考えると自力での逆転は不可能。しかしレースはあと何時間も残っていますからね、自分たちのペースを守って走り続けるのみです。


さて、ここからがワイルドビーストの快進撃の始まりでした。エースTAKEさんはトラブルもなく確実に周回を重ねていき、私も相変わらず燃費は悪いままですが自分でも納得のいく走りができました。監督からも「飛ばせるだけ飛ばせ!」と嬉しい指示をもらい、気温が下がってくるとどんどんペースが上がりチームのベストラップを更新しながらの走行です!フレッシュタイヤで挙動の安定した車はどんなラインでも選べます。前を走る車をかきわけ、1周でも多く周回しようとプッシュし続けました。
とくに日が傾いてきた終盤は本当〜気持ちよ〜くドライブさせてもらいました。トラブルもなく走っているとどんどん時間が過ぎていくもので、このころになると「あと○時間しか走れない、もっと走っていたい、もっと走れば逆転できるかもしれない」なんて考えていました。


長い長い8時間の戦いが終わり、最後は私がチェッカーフラッグを受けさせてもらいました。6時間経過の時点で6位だった順位は、いつのまにか数十周もの差をひっくり返し3位にまで回復していました。

そして操縦台を降り、チームのみんなと硬い硬い握手を交わし3位入賞を喜びあいました。その時ちょっと泣きそうだったのはヒミツです。きっとバレバレだったろうけどね。




内容濃すぎてまとまりません・・・感想はまた。