ペイントのコツ

kanki2005-08-30

裏貼りステッカーの場合に役立つ(かもしれない)ペイントのコツを。
失敗例を書いた後なので、今度は失敗しないためのやり方です。




例として、緑色のボディーに赤い「V」の文字を裏貼りステッカーで入れるとします。

こんな感じですね。配色的にセンスが無いことこの上ないんですが気にしない方向で。

で、こんなステッカーを作ったとします。文字の周りの線は、ステッカーをはさみで切り抜いたフチだと思ってください。
このステッカーをボディーの裏から貼って、水色の線で断面図にしたとします。

ボディーの下側が表、上側が裏。ステッカーのシートが2枚重ねになっているのは、インクを塗料から守るためです。
さて、次に緑で塗装をするんですが。

ここでスプレーやエアブラシを一定方向のみから吹くと、ステッカーのふちにどうしても塗料ののらない部分ができてしまいます。
また塗膜がつながってはいても薄く(弱く)なるところもあって、これがクセモノなんですよ。

裏打ちの塗装をしたところです。緑ののっていなかった部分は表から白い線がクッキリと見えることになります。
また、時間が経って塗膜が縮んでくると図のようにステッカーのふちがパックリと割れることがあります。更にここへGPカーの燃料がかかるとアクリル塗料が溶けることに・・・

イメージとしてはこんな感じかな?こうなると、せっかくステッカーであることが目立たないように裏から貼ったのが台無しです。
そこで対処法。クリア塗料を使います。

ステッカーを貼ったら、ボディーカラーの前にポリカ塗料のクリアを吹きます。
ステッカーのふちでも塗膜が切れないよう、いろんな方向から注意して。
私は東邦化研のエンジンカラークリアを使ってます。アクリル塗料の下地としても有効dだし、塗膜も食いつきも超が付くほど強力なのでオススメです。

クリアで塗装面を馴らしておくと、その後の塗装がずいぶん楽になります。塗膜の厚みも安定して、ふちを塗り残す事も少なくなりますね。
エアブラシでクリアが吹けるなら、ステッカーのふちにだけ重点的に使うことでボディーの重量増加を抑えることができます。

で、実際に裏貼りするとこうなります。でもまぁ、よく見ればわかるんですけどね、ステッカーの段差は。それでも表面がツルツルなのは、やっぱりキレイですよ。